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第27話 祈りの残響【クララ視点】

Author: あおはな
last update publish date: 2026-05-24 08:00:43

 カーテン越しの光は、まるで霧を通したようにぼんやりと室内へ落ちている。

 窓の外では、王都の朝がいつも通り始まっており、遠くから鐘楼の音が聞こえ、清らかで、よく通る音。

 けれどそれは、まるで別の世界から届く幻聴のように感じられた。きっと、この部屋が――あまりにも静かだからだ。

 神殿の最奥、【聖女の間】と呼ばれるこの部屋は、本来ならば崇敬と祝福に満ちているはずだった。

 祈りの言葉、跪く気配、感謝と畏怖に満ちた視線。それらすべてを受け止めるための場所。

 けれど今、ここにあるのは――沈黙だけ。

 私の周囲から、人の気配は完全に消えていた。

 嘗て賛美を惜しまなかった侍女たちは、誰一人として姿を見せない。

 薬膳を運んでいた神官たちの足音も、途絶えて久しい。

 窓を開けてくれる者も、髪を結ってくれる者もいない。

 ――軟禁。今の私には、その言葉が何よりふさわしい。

 けれど。私は、笑った。

「ふふ……」

 枕元に置かれた祈祷書へ手を伸

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